弁慶の七戻り bravery and prudential 2004 4 2

 市場では、
底上げされた内需関連株については、
さらに、買い進めるか、様子見の雰囲気があり、
ハイテク株については、
円高が気になって、様子見の雰囲気があります。
これでは、株価は、「弁慶の七戻り」のような状態です。
 しかし、そんな理屈を考えているヒマはなく、
前進するしかないのです。
 政府には、もはや、財政政策も金融政策もなくなってしまっているのです。
しかも、規制緩和は、骨抜きにされている状態です。
こういう状態では、自力で前進するしかないのです。
 「株の持ち合い解消」が進んだとはいえ、
相変わらず、大企業は、多数の株を所有しており、
大銀行も、まだ、大量の株を所有しているでしょう。
しかも、中小企業も、銀行株を所有している状態です。
 こういう状態では、政府が当てにならない以上、
残された手は、株高を演出するしかないのです。

 誰が言い出したのか知りませんが、
「株の持ち合い解消」は、混乱を招きました。
このような「株の持ち合い解消」を指導するならば、
新しい受け皿を用意しておく必要があったのです。
 しかし、現実には、その受け皿が用意してなくて、
株安となりました。
 その結果、割安と判断して、外国人投資家が、株を大量に買って、
現在の株高となりました。
 もちろん、外国人投資家には、感謝しておりますが、
本来ならば、国民が、優良株を買って、株高を演出してほしかったのです。

 関東平野には、筑波山という山があります。
そこには、「弁慶の七戻り」という名所があります。
 細い「岩の切れ間」が、登山道となっていて、
その切れ間の上に、大きな岩が、不安定な様子で、乗っているのです。
勇敢な「弁慶」でも、躊躇したのでしょう。






































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